
シティはビットコインの下落は年末の株式市場上昇への警戒感を示唆していると警告。出典:ラハール、CC BY-SA 4.0、ウィキメディア・コモンズ経由
ウォール街の大手シティ(C)は、年末の株式市場が大方の期待に応えて反発する可能性は依然としてあるものの、ビットコインの最近の下落は伝統的な市場への警告サインとなる可能性があると警告した。ダーク・ウィラー率いるアナリストチームは、ビットコインのパフォーマンスはナスダック100の動向を反映することが多く、特に55日移動平均線を上回っている場合や下回っている場合に顕著だと指摘した。歴史的に、ビットコインがこの水準を上回っている場合、ナスダックのリターンは大幅に改善する傾向がある。しかし、主要仮想通貨が現在この水準を下回っていることから、シティは株式のリスク調整後リターンが低下している可能性があると示唆している。
同行は、ビットコインの最近の弱さは流動性逼迫に起因すると分析している。米国財務省による現金準備金の再構築の取り組みと、7月中旬以降の銀行準備金の5,000億ドルの減少が相まって、金融市場から流動性が枯渇し、仮想通貨や株式などのリスク資産に圧力がかかっている。しかしながら、シティのアナリストは、財務省の残高が再構築が通常停止する水準に近づくにつれて、市場が反転する可能性があると見ている。これは、近いうちに流動性圧力を緩和し、ビットコインと株式の回復を支える可能性がある。
シティはまた、2024年の株式市場を押し上げる一因となった人工知能(AI)投資ブームの持続可能性についても懸念を表明した。投資家は、ドットコム時代に見られたようなハードウェアコストの高騰と供給ボトルネックの中で、大規模なAI関連支出が大きな利益をもたらすのかどうか疑問視し始めている。
一方、メタ(META)やアルファベット(GOOGL)といった大手テクノロジー企業は、大規模なデータセンター拡張の資金調達のため、数百億ドル規模の新規債券を発行している。シティは、この傾向は金融ストレスではなくむしろ好機の兆候だと強調しているものの、アナリストらは、現金から信用への市場シフトが債券保有者に利益をもたらすことはほとんどないと警告している。
全体的に、シティのレポートは、ビットコインが流動性主導の市場感情の先行指標であり続けていることを強調しており、その最近の下落は投資家が年末に向けて警戒を続けるべきシグナルとなっている。