
トランプ大統領が中国への100%関税を発表したことで、暗号資産市場が暴落。出典:ホワイトハウス、パブリックドメイン、ウィキメディア・コモンズ経由
金曜日、ドナルド・トランプ米大統領が中国製品への100%の追加関税を発表したことで、暗号資産市場は壊滅的な打撃を受けた。この発表を受け、デジタル資産全般にわたって大規模な売りが起きた。ビットコイン(BTC)は、以前の関税導入の脅威を受けて既に11万7000ドル前後で低迷していたが、24時間で12%下落し、11万ドルを割り込んだ。イーサ(ETH)も16%下落し、3700ドルを割り込んだ。XRP、ソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)といった主要アルトコインは20%から30%の下落を記録した。カルダノ(ADA)、チェインリンク(LINK)、Aave(AAVE)といった他のトークンはさらに急落し、最大40%の下落となった。
CoinGlassによると、価格上昇に賭けていたトレーダーが壊滅的な打撃を受け、70億ドル以上のレバレッジポジションが清算された。この売りは、トランプ大統領が中国の希土類金属輸出制限への報復として、11月1日から中国からの輸入品への関税を倍増させると発表した後に始まった。さらにトランプ大統領は「あらゆる重要なソフトウェア」への輸出規制を課す計画も明らかにし、この投稿がTruth Socialに掲載されると、ビットコインは瞬く間に3,000ドル下落した。
市場アナリストたちは、この突然の暴落を2020年3月のパンデミックに起因する金融危機に例えた。Xのトレーダー、ボブ・ルーカス氏は「コロナレベルの核爆発」と評し、市場の激しい反応を説明した。ルミダ・ウェルスのCEO、ラム・アールワリア氏は、トランプ大統領の発言と「買われ過ぎ」の市場状況が相まって急激な調整につながったと指摘した。著名トレーダーのペントシ氏はこれを「史上最大の3つの急騰」の一つと呼び、スプリット・キャピタルのザヒール・エブティカー氏は、アルトコインが1年以上ぶりの安値に達した状況を「レバレッジの完全なリセットと市場の混乱」と表現した。
トランプ大統領の前例のない行動とそれに続く仮想通貨の急落は、世界の地政学とデジタル資産市場の脆弱な関係を浮き彫りにしている。11月の関税発動期限が近づくにつれ、投資家はボラティリティの高まりに備え始めている。